第3回:インターネットで下調べ

 検査の予約をしたものの、この時点での私の病気に対する認識は甘いものでした。しかし、仕事が休みのある日、せっかく検査するんだからある程度下調べしておこうかという軽い気持ちでインターネットを検索してみました。本当の意味で真っ青になって凍りつくのに10分とかかりませんでした。

病気自体の重大性・危険性
 この病気は新幹線の運転手の居眠り運転などで紹介されたため、「昼間急に眠くなることがあるので運転などのときに注意が必要」という捉えられ方をする場合が多いようです。私自身もその程度の認識しかありませんでした。しかし、この病気はそんな単純なものではないです。

1.生存率は5年後で84%、8年後は60%という調査結果がある。
2.酸素不足から心肺機能や脳にかなりの負担がかかる。
3.覚醒反応が出続ける場合があり、その間脳は休みを取れない。

 これだけあげれば十分でしょう。特に愕然としたのは生存率です。8年後で60%って・・・5人に2人はあの世行き・・・((;゚Д゚)ガクガクブルブル・・・お医者さんによれば、この調査結果自体は古い部分があるらしいのですが、2と3の部分だけでも十分やばすぎます。

やせていればならないという誤解
 この病気は太っている人がなるというイメージがあります。しかし、これは誤解です。骨格に依存するものと、太っているためになるものと両方の原因があり、骨格が原因の場合はやせていてもなります。骨格が原因の場合は、頭が大きい割りにあごが細くて小さい人がなりやすいそうです。私の場合、まさにこの骨格に相当します。また私の場合は太っているので二重苦です。お医者さん曰く、「顔を見ればある程度ピンとくる」そうです。私の場合も顔を見てピンと来たので聞いてみたそうです(T_T)。

 インターネットで調べた症例では体脂肪率13%でもこの病気にかかっている方がいるようです。このことからも「やせていればならない」というのは間違いです。

治療法
 太っている場合はやせることで状態が改善する場合があるようです。一般的にはCPAPと呼ばれる機械をつけて寝ることで呼吸を確保するケースが多いようですが、中には外科手術を伴うような例もあるようです。その人その人の症例に合わせて行うようです。不眠とか中途覚醒に悩む人で、もしこの病気が原因の場合睡眠薬は逆効果だそうです。

 ここまで調べてさすがに気がめいりました。問題点はいくつかあるんですが最大の問題は機械による補助は対症療法であって根治するためのものではないというところでしょうか。その時点での体調、既に現れている症状から見て、どう考えても検査でまともな結果が出るとはとても思えませんでした。

 この時点で、私にとって検査入院は「どれだけ自分の予想を超えて悪いか」を確認するための作業と化しました。いま読み返してみると検査前後のこのブログの日記、とにかく体調の悪さと精神状態の悪化にやられています。検査は1泊2日で25000円くらいかかることもわかりました。暗い気持ちのまま検査当日を迎えました。