Fedora Core5による自宅サーバー構築とその防忘録 〜第7章〜 Cronによる自動実行

 何か、定期的に実行したいもの(プログラムやスクリプト)があるときに、使用すると便利なのがCronです。基本的な流れは次の通りです。

作業の流れ

スクリプトやコマンドを記述

実行するタイミングにあわせた場所に保管

ファイルに実行権限を与える

Cronの実行タイミング

/etc/cron.hourly/・・・ここに入れたものは毎時1分に実行
/etc/cron.daily/・・・ここに入れたものは毎日午前4時2分に実行
/etc/cron.weekly/・・・ここに入れたものは毎週日曜日午前4時22分に実行
/etc/cron.monthly/・・・ここに入れたものは毎月1日午前4時42分に実行

 これらの時間や曜日、日にちの設定は/etc/crontabをいじることで変更可能です。ここではavgのウィルス定義ファイルを毎日アップデート、ウィルススキャンは週1回という設定で実行してみます。わかりやすいように、アップデートのスクリプト名はavgupdate、ウィルススキャンのスクリプトはavgscanという名前を付けます。

avgupdateの作成

% vi /etc/cron.daily/avgupdate

記入する内容は以下の通り(オンラインでアップデート)

/opt/grisoft/avg7/bin/avgupdate -o

avgscanの作成

% vi /etc/cron.weekly/avgscan

記入する内容は以下の通り(/以下を完全スキャン)

/opt/grisoft/avg7/bin/avgscan -clean /

実行権限の付与

% chmod 755 /etc/cron.daily/avgupdate
% chmod 755 /etc/cron.weekly/avgscan

 これで設定は終わりです。後はきちんと設定されたとおりに動くかメールを見て確認すればいいです。