Virtual PC 2004&VMware Server無償公開

 Virtual PC 2004が無償公開されるというニュースが飛び込んできました。詳細はここに載っています。以前古いバージョンを使ってみたことがあり、確かあのころは2万円位したような記憶があるのですが・・・ずいぶん思い切ったことをするもんです。無償化に向いているソフトと向いてないソフトがあるような気がするんですが・・・そんなことを考えていたら今度はVMware Server無償公開のニュースが。ここに詳細が載っています。消費者としてはうれしい限りですが、ほとんど意地の張り合いにしか見えないのは気のせいでしょうか。

 XenBochsQEmuなど他のライバルも多く、競争も激しい分野ですからシェアを広めて勝つ必要があるというのはわからなくはないのですが、どう考えても限度を超えて道を踏み外しているような気がします。VMware Playerの場合は曲がりなりにも「再生専用」という枠がはめられていましたし、たとえフリーソフトを駆使することである程度その枠を踏み越えられるにしてもれっきとした差別化がされていました。もし、純粋に無償化して体力勝負になった場合Microsoft社に勝てるとは思えません。まあ、サーバーなどの上位機種に対応した別のビジネスモデルがきっちりあるのでしょう。

 少なくとも私にとって、実機で試す前にある程度動作が見れる仮想PCソフトは本当にありがたい存在です。いきなり実機で試して失敗した場合の手間や時間ロスを考えればVMware Player→実機の二度手間もまったく苦になりません。ファイルのコピーさえとっておけばすぐ元通りの環境に戻せることがどれだけありがたいか。短期間にFedora Coreその他になれ、実機でサーバー構築をする事ができたのも仮想化PCあってのことです。Red Hat Linuxをいじっていたころとの決定的な違いはここにあります。学習効率が全く違います。正直、複雑な気分です。