iTunes Music Storeにハマる

 iPodを使うようになってから大分たちます。shuffleとnanoが家の中にあるにもかかわらず「楽曲をダウンロード購入」ということを私はした事がありませんでした。これには2つ理由があります。まず、手持ちのCDをコンバートするのに時間がかかっていたこと。全ての曲にアートワークと歌詞を入れておくため、かなりの時間と手間がかかっていました(無論、ソフトの助けを借りてできる限り省力化はしていましたが)。2つ目は、ダウンロード販売の金額(日本の場合1曲150円)が高く感じたのが理由です。

 しかし、手持ちのCDを変換し終わり、いざ昔の曲を探そうとしたときに壁にぶち当たりました。新作のアルバムの場合は邦楽、洋楽ともにすぐわかるところにおいてあります。有名どころのアーティストならあっという間です。レンタルしてiTunesで取り込んで以下略ですみます。これが昔の作品となると話がややこしくなります。

 自分自身が音楽にそもそも興味を持ったのは小学校のころ夜中に当時始まったばかりのMTVを見て強烈にひきつけられたというのが原体験になっています。普通の場合は邦楽→洋楽というコースを通るわけですが私の場合は洋楽→邦楽という変わった道をたどっています。80年代の洋楽には相当思い入れがあります。父の死やその後のゴタゴタで非常に自分自身が不安定だった時期に聴いていた曲は今でも時々聴いています。カセットテープも数百本持っていましたが引越しやその他の事情で紛失したりで今ではほとんど手元には残っていません。曲名やプロモーションビデオをふと思い出すたびに「あの曲をもう一度聴きたい」ということでレンタルに探しに行くのですがなかなか見つからないんですよ。ただでさえ20年近く前の曲です。よほどメジャーなアーティスト(それも日本でも相当な人気があった)でないと置いていません。廃版になっているものも多いです。ベスト版を探すことでうまくいく場合もありますが「ベスト版が出せる」ということ自体がそもそもビッグアーティストであることの証明です。かなりの時間をかけても見つからないことの方が多く、「何かいい方法はないか」と考えていたときにiTunes Music Storeを思い出しました。

 通常レンタルすれば1枚300円程度は最低でもかかること、借りに行く手間、探すのにかかる時間、返す手間を計算すれば決して高くはないことにようやく気がつきました。United Statesの方も調べてみると、相当引っかかります。今までの苦労はなんだったんでしょうか。一例として探していたRoger HodgsonのHad a Dream (Sleeping With the Enemy)やLindsey BuckinghamのGo Insaneなども購入できました(U.Sの方のショップですが)。確かにこれじゃCD店はたまったもんじゃないですよね。理屈ではわかっていましたが初めてリアルな現実として実感できた一日でした。