Fedora Core5による自宅サーバー構築とその防忘録 〜第8章〜 Vncでリモートコントロール
Linuxの場合、たいていの操作はコマンドでできます。よってsshによる接続ができれば基本的に用は足りるのですが一応、Gnomeの画面でできるリモートコントロールも設定しておきます。
前提条件
1.クライアントは全てWindows
2.接続に使用するのはUltraVNC。UltraVNC 日本語版とあわせて使用。
3.LAN内のみで使用。
4.必要に応じて権限は適宜変更(ただしあくまでログインはtestuser)
5.リポリトジは追加済み(第1章参照)
6.LAN内のどのパソコンからでも設定や操作ができるようにする
Linux側下準備(共通作業)
最初に許可するユーザーを設定(LAN内のみ許可。既に設定済みの場合は不要)
まず、hostsファイルを編集、LAN内部からのアクセスを許可、外部からのアクセスを遮断します
LAN内部からのアクセスを許可
% vi /etc/hosts.allow
ALL : 127.0.0.1
ALL : 192.168.1.*
を記入してセーブ
次に、外部からのアクセスを拒否
% vi /etc/hosts.deny
ALL : ALL
を記入してセーブ
ここまで共通作業
Windows側下準備
UltraVNCから落としてきてインストール。ただし、自分のWindowsマシンをvncサーバーにしたくない場合はUltraVNC Viewerのみをインストールすること。UltraVNC 日本語版を使用して日本語化しておくとよい。
vncserverのインストール
初期設定を行う
% vi /etc/sysconfig/vncservers
ユーザーを変更し解像度の設定、ローカルホスト以外のパソコンからの接続を許可。この場合は1人しか追加しませんが、1:hoge 2:fooのような書式で複数のユーザを設定することも可能です。
# VNCSERVERS="2:myusername"
# VNCSERVERARGS[2]="-geometry 800x600 -nolisten tcp -nohttpd -localhost"
↓
VNCSERVERS="1:testuser"
VNCSERVERARGS[2]="-geometry 800x600 -nolisten tcp -nohttpd"
セキュリティ設定の変更
デスクトップ→管理→セキュリティレベルとファイアーウォールの設定で許可するポートに5901番を追加する必要があります。ここの場合では1人しかユーザーを追加してませんが、複数のユーザーを追加する場合には5901、5902という感じで人数分のポートを空ける必要があります。
vncのパスワードを設定(各ユーザーごとに行う)
% vncpasswd
vncserverを起動
% service vncserver start
これでtestuserに対する設定ファイルができる。GNOMEが起動し、Ctrl+Spaceで日本語入力ができるように設定変更。
個人設定ファイルの設定変更
% vi /home/testuser/.vnc/xstartup
変更点は以下の通り
xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
twm &
↓
# xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
export GTK_IM_MODULE=scim
gnome-session &
vncserverの再起動
% service vncserver restart
サービスの性質上必要のあるときのみサービスを立ち上げ作業が終わり次第すぐにきるようにした方がいいと思います。sshと組み合わせて使うのがいいかも。
vncserverの状態確認
% service vncserver status
vncserverの終了
% service vncserver stop
後はUltraVncを使って接続すればいいです。Vncサーバの所にサーバのIPアドレス:1を入れて接続ボタンを押せば1番のディスプレイに接続します。
謝辞
Fedora Core 5でVNCサーバを動かすには
Fedora JP掲示板 vnc経由でのimの日本語入力について
今回は、この2つのサイトを参考に自分の環境を作りました。この項目の内容はほぼこの2つのサイトの丸写しに近いです。本当に助かりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
注意(免責)
最後に、Fedora Core5に限らず、OSは全て生き物です。今日正解の方法が明日も正解であり続ける保障はどこにもありません。また、この項目についてはあくまで「自分のための覚え書き」として作ったものです。よって当サイトの各コンテンツ内容を保証する義務等は負いません。また、当方は、いかなる損害賠償等の法的責任は一切負いませんので、あらかじめご了承願います。