Fedora CoreとWindowsのmulti boot

 仕事で、10台のノートパソコンにFedora Coreを入れる手伝いをしました。既に、Windows XPWindows 2003 Serverが入っていて10Gほどある空きパーティションFedora Coreを入れる作業です。

 自宅ではマシンを専用で一台用意してあることもあり、Fedora Coreでmulti bootの構成にチャレンジするのは初めてです。以前まだRed Hat Linuxだったころにインストーラーに任せていたらデータを全て吹っ飛ばされた経験があり、正直multi bootにかなりの偏見がありました。また、基本的にサーバーとして使うのなら安物でもいいから一台専用機を用意した方がいいという考えもあり、不安を感じたのも事実です。とはいえ、何事も経験です。覚悟を決めて準備にかかりました。

 月曜日に作業をする予定になっていたので、土日の休みを使用して自分でも試してみることにしました。残念ながら余剰マシンがないため、例によってVMwareを使用。自宅サーバーの復旧作業の合間を使って作業したので時間は結構かかりました。

手順

1.VMwareで20Gの仮想HDを作成。半分ずつWindowsLinuxを入れることとする
2.起動ディスクでDOSを起動。半分の領域を確保。アクティブにした上でフォーマット
3.WindowsXPをインストール。Windows Updateを行い、全てのパッチをあてる
4.Fedora Coreをインストール
5.yumで全体をアップデート

 ここで、問題が起きました。最初はFedora Core 6をインストールしようとしたのですが何度やってもインストーラーが途中でストップしてしまいます。VMware固有の現象なのか実機で試せないので不明ですが、Fedora Core 5だとうまくいきました。事前に試しておいて本当によかったです。ぶっつけ本番でやってストップしたらパニックになるとこです。危険性を排除するため本番でも5を使用することにしました。インストーラの指示に従ってインストールを実行。念のためパーティションをちゃんと選択しているか確認しましたが、問題ありません。以前に比べて格段の進歩です。あっさりとインストールは終了。問題なく起動もしました。感心しました。自動選択も問題なくきちんと空きパーティションを選んでますし、インストールもスムーズ。確認さえしっかりしておけば、失敗する確率は低いでしょう。まさに技術の進歩です。「これなら、なんとかなるかな・・・」と思いました。

 本番でも問題なくインストールは終了しました。「所詮はエミュレーターだし、実機とはハードウェア構成も違う・・・99%大丈夫だとは思うけど、失敗したらいやだな・・・」と思って結構プレッシャーを感じましたが取り越し苦労だったようです。万が一を考えてバックアップを取っておきましたのでふっ飛ばしても何とかなるように保険はかけておきましたが。久々に本気で緊張しました。自分の物だったら「最悪ぶっ壊してもなんとでもする」と思えますが、仕事で他人のマシンをいじるのは本当にプレッシャーがあります。例えば、遠隔操作でスイッチやルーターのコンフィグファイルを流し込み、再起動して立ち上がるのを待つ瞬間、あれに似た緊張感ですかね。「頼む、頼むぜ・・・立ち上がってくれよ・・・うまく動けよ・・・キタ━━━━━━(゚∀゚) ━━━━━━!!!!」ばかばかしく感じるとは思いますが、紛れもなく本音です。今日は疲れました。