Fedora Core 6 で無線LAN (Corega WLCB54AG2)

 Fedoraにおいて大きな弱点になっているのが無線LANへの対応ではないのでしょうか。私はノートパソコンを購入する時点では無線LANを使用していませんでした。購入金額を抑えるためもあり、無線LANのオプションは付けませんでした。その後、必要があってカードを購入しWindowsで使っていましたがいざFedoraで使おうとすると意外と難しいことがわかりました。

 ここでは、madwifiで認識させる方法をとりましたがNdisWrapperを使用する方法もあるようです。madwifiで認識するカードをオークションで安く手に入れました。coregaのWLCB54AG2です。メーカーのページでmadwifiのドライバを使用することが明記されていたため間違いがないだろうというのが選択理由です。ATHEROSのチップを使用しているようです。

 yumで簡単にインストールするなら、livnaのリポリトジを使うのが一番楽です。ただ、このリポリトジはいわくつきで、他のリポリトジと一緒に使用すると競合します。必要なのはmadwifiだけなので、それに対してのみ使用することにしました。

Livna リポジトリの設定


% wget http://rpm.livna.org/fedora/6/i386/livna-release-6-1.noarch.rpm
% rpm -ivh livna-release-6-1.noarch.rpm

livnaはfreshrpm等と競合するため通常は使用しないように設定


% vi /etc/yum.repos.d/livna.repo

通常は使用しないように以下の部分を書き換える


enabled=1

enabled=0

セーブして終了

yumコマンドを使用してmadwifiをインストール


% yum --enablerepo=livna --disablerepo=freshrpms install madwifi

再起動するとカードがwifi0として認識されています。インターフェースはath0でした。常時無線LANで使用するわけではないので必要なときにだけ使用するためスクリプトファイルを作成します。


% vi wireless.sh

内容は以下の通り。


#!/bin/sh
iwconfig ath0 essid "essidの文字列"
iwconfig ath0 key s:WEPキーの文字列
dhclient ath0

2行目でessidを設定。3行目でWEPキーを設定。4行目でIP割り当てを受けるようにしています。

スクリプトを実行可能にします。


% chmod u+x wireless.sh

実行は次のコマンドで。


% ./wireless.sh

これでインターネットに問題なくつながればOKです。なお、madwifiはfreshrpmにも登録されているため、これらの手順を使った後はyumでupdateする場合は


% yum -y update --exclude=madwifi

としてアップデートするリストからmadwifiを除外する必要があります。また、カーネルのバージョンがあがった場合はlivnaからあらためてmadwifiをとってくる必要があります。

未確認情報ですがubuntu等はある程度無線LANのドライバも用意されているという話を聞きました。とにかく後付のカードは非常に面倒です。Linuxでの使用を前提にするなら最初から組み込んでおいた方が楽ではないかと思いました。