Fedora Core 6 での最新CD(DVD)の作成と Firefox 2.0 、thunderbird 2.0 のインストール
一般的に、OSというものは出たままの状態で使用され続けることはまずありません。セキュリティホールの修正その他かなりの変更があり、最初の状態とかなり違う状態になっていることが多いです。Windowsの場合 n-lite や SP+メーカー を使ってサービスパックや修正を当てた状態でのCDを作成することができます。それぞれかなり使い勝手もよく n-lite はドライバの組み込み、 SP+メーカー はOfficeのパッチあて済みCD作成など特徴があるため、両方を使っている方も多いのではないでしょうか。パッチが出て修正されるのはLinuxも同じで、むしろ更新頻度を考えればWindowsよりも修正は多いかもしれません。
Fedoraの場合、ある程度修正がたまった段階で修正を適用したCD(DVD)を配布しており、 Fedora Unity Project から入手することができます。一番最近のものは2007年4月1日の物です。これでも、いわゆる0の状態から色々な物をインストールするのとではかなりかかる時間が違います。以前は、URLからわかるように Bittorrent を使用した配布を行っていましたが最近配布方式が変わりました。 jigdo というツールを使っての配布に現在はなっています。どうもこの jigdo 、由来は Debian らしく、あちこちのサーバーからパッケージを取得しISOを作成してくれるようです。最初、Windows版の jigdo を使用してみましたが何回やっても反応が無くなってしまうためFedoraでやってみました。
jigdo のインストール
% yum -y install jigdo
jigdo 自体のインストールはyumであっさりとできます。
jigdo の使用法
% jigdo-lite http://torrent.fedoraunity.org/unity/FC-20070401-6-i386.jigdo
URLの部分はその時点での最新版に合わせて変更してください。 ここ から32bit版、64bit版それぞれに飛ぶことができます。
Fedora Core 6 の場合インストーラーにバグがあり、i686のマシンにi586のカーネルが入ってしまう場合があることなどを考えると最初からこちらのCDなりDVDを使用した方がいいとは思います。ただ、問題は時間がかかることですかね…以前の Bittorrent の時に比べてはるかに時間がかかっている上に重たい感じがします。 Bittorennt の弱点(発表してから時間がたつと共有している人間が少なくなりなかなか落とせなくなる、学校や会社では使用禁止の可能性がある)や、負荷軽減という理由はわかりますが・・・正直、前のほうが良かったです。 Bittorrent ならWindowsで BitComet でも使っときゃ何も考えずとも落ちてきますからね。27時間くらいかかりました。
Fedoraでは、 Firefox 、 thunderbird いずれも1.5系列が使用されています。初期段階では Firefox はインストール済みですが yum で thunderbird をインストールする場合でも自動的に1.5系列の thunderbird がインストールされます。もし、2.0系列を手軽にインストールしたい場合は以下の手順でインストールできます。
リポリトジデータの取得とインストール
% wget http://remi.collet.free.fr/rpms/fc6.i386/remi-release-6-1.fc6.remi.noarch.rpm
% rpm -ivh remi-release-6-1.fc6.remi.noarch.rpm
このリポリトジを常用する場合は以下を修正する必要があります。
vi エディタで修正するファイルを開く
% vi /etc/yum.repos.d/remi.repo
[remi] セクションの以下の場所を修正
enabled=0
↓
enabled=1
これで、インストールのための準備は終了。以下はインストールの手順です。
両方ともインストール済みの場合
% yum -y update thunderbird firefox
Firefox のみインストール済みの場合
% yum -y update firefox
% yum -y install thunderbird
なお、このリポリトジを常用する場合、 php 関係、 mysql 関係のパッケージも自動でアップデートされるのでその点に関しては注意が必要です。
